前回に続き、数の能力(Numeracy)が各教科とどのように結びついているか、という話です。(全文の翻訳ではなく、とくに重要と思われる部分のみ書きます。)

■ 芸術
生徒は関連する数値的素養の知識とスキルを選択し、活用して、芸術作品の計画、設計、制作、解釈、分析、評価を行います。
これには以下のものが含まれます。
・ 計算や推定に数を用いる
・ 空間的推理を用いて、空間、パターン、対称性、2次元形状、3次元物体に関する問題を解決する
・ スケールと比例を用いて、位置、経路、動きを示し、説明する
・ 測定を用いて、長さ、面積、体積、容量、時間、質量、角度を探究する。
生徒は、自己や他者の芸術作品に関連するデータを整理し、分析し、表現するために、図表、チャート、表、グラフ、モーションキャプチャーなど、多様な数値概念を活用します。
■ 健康と体育(Health and Physical Education)
生徒が栄養、体力、野外でのナビゲーション、または多様な技能のパフォーマンスに関する情報を収集し、理解するために、計算、推定、測定を活用する機会を提供します。
生徒は、個人やチームのスポーツやレクリエーション活動における運動活動や、概念と戦略の開発において、空間的推理を用います。
生徒は、統計的推理を用いて健康と身体活動に関する情報を解釈し分析し、データ内のパターンや関係を特定して傾向を考察し、結論を導き出し、予測を行い、健康行動や実践を情報に基づいて決定します。
■ 国語(英語)
生徒は、物語、韻文、歌、詩におけるリズム、音節、音のパターンを探求する初期の学校教育段階で数理的素養を活用します。
その後の学年では、図形、表、図解、地図、グラフなどの分析的画像について学び、事実に基づくテキストや説得的なテキストにおける言語情報とどのように影響し補完し合うかを理解します。
数理概念とスキルは、パーセンテージや統計、数値、測定、方向など、定量的・空間的な情報を含むテキストの解釈、分析、作成時に適用されます。
データに基づく問題や主張を含むテキストに反応したり作成したりする際、生徒は数値情報を識別し分析し統合し、客観的・主観的な言語に関するテキストの理解を活用して、情報の信頼性を議論します。
視覚的表現の解釈と作成には、物語や論理の構成要素間の関係を分析し、測定や計数可能な特性を含むカテゴリーに情報を分類する能力が求められます。
ベン図やフローチャートなどの視覚的整理ツールに内在する数学的アイディアを理解することは、生徒が自身のテキストでより効果的な視覚的選択を行うのに役立ちます。
■ 国語以外の言語
対象となる言語を使用して数理的スキルを育成し、異なる文脈で数学を理解し、分析し、分類し、批判的に応答し、活用する機会を提供します。
これには、パターン、順序、関係を使用し理解することで、数、時間、空間などの概念を強化するプロセスが含まれます。
■ 仕事に関する学習(Work Studies)
生徒は、学校、職場、社会におけるすべての学習領域で数学を自信を持って活用するための知識とスキルを育成します。これには、職場やキャリア開発の成果を達成するために数学の知識、理解、スキルを活用することが含まれます。
生徒は、計算や推定、測定、空間的理解と設計、統計やグラフの応用と分析、パターン識別、傾向分析、これらの結果に基づく予測など、数理的スキルが必要なあらゆる状況で数理的スキルを活用します。
生徒は、財務リテラシーが企業において必要不可欠であることを認識し、数理的リテラシーが給与管理、個人及び職場の予算管理、個人及び企業の税務負担の計算に役立つことを理解します。
生徒は、数理的リテラシーが必要なタスクを特定し、タスクを所定の基準で完了するために必要なスキル、プロセス、ツール(デジタル技術を含む)を選択する能力を養います。
ざっと以上です。全文を読みたい方は、https://v8.australiancurriculum.edu.au/f-10-curriculum/general-capabilities/numeracy/ をご覧ください。
次回は、情報通信技術の能力(ICT Capability)についてお話しします。
元塾 藤本 豪


