前回の続きです。
今回は、IB(国際バカロレア)の定める「学習のアプローチ」(Approaches to learning skills: ATL)についてお話しします。

IBの「学習のアプローチ」
IB(国際バカロレア)は、学び方を学ぶことが生徒の生活において基本的なことであるとの考えに基づき、生徒が以下のスキルを育むことを支援しています。
- 思考スキル(Thinking skills)
- コミュニケーションスキル(Communication skills)
- 調査スキル(Research skills)
- 自己管理スキル(Self-management skills)
- 社会的スキル(Social skills)
「IBカリキュラム全体における「学習のアプローチ」の究極の目的(ultimate intention)は、スキルベースでプロセスに焦点をあてた授業(skills-based, process-focused teaching)を通じて、自己調整型(自己管理型(self-managed)、自己主導型(self-directed)、自立型(independent))の学習者を育成することにあります。」
とのことです。
出典:
https://www.ibo.org/programmes/primary-years-programme/curriculum/learning-and-teaching
https://www.ibmidatlantic.org/ATL_backgrounder.pdf
IB「学習のアプローチ」各項目の意味
「学習のアプローチ」の各項目の意味は、次のとおりです。(ただし、PYP(初等教育プログラム)に関する資料に基づいた説明である点、ご了承ください。)
出典:
https://www.ibmidatlantic.org/ATL_backgrounder.pdf
思考スキル(Thinking skills)
知識の習得、理解、応用、分析、統合(Synthesis)、評価、弁証法的思考(Dialectical thought)、メタ認知
コミュニケーションスキル(Communication skills)
リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、視聴、プレゼンテーション、非言語コミュニケーション(non-verbal communication)
調査スキル(Research skills)
質問の作成(formulating questions)、観察、計画立案、データの収集、データの記録、データの整理、データの解釈、調査結果の発表
自己管理スキル(Self-management skills)
大きな筋肉の動き(Gross motor skills)、小さな筋肉の動き(Fine motor skills)、空間認識能力(Spatial awareness)、ものごとの整理(organization)、時間管理、安全(Safety)、健康的な生活習慣、行動のルール(Codes of behavior)、情報に基づいた選択(informed choices)
社会的スキル(Social skills)
責任を受け入れること、他者を尊重すること、協力すること、対立を解決すること、グループでの意思決定、様々なグループ内の役割を担うこと
所感
個人的に、思考スキルの中に「弁証法的思考(Dialectical thought)」が含まれているのが印象的でした。
また、コミュニケーションスキルの中に「非言語コミュニケーション」が含まれていたり、調査スキルの中に「質問の作成」や「調査結果の発表」が含まれているなど、重要なことが幅広く含まれおり、充実しているとの印象を受けました。非常に洗練されたスキルセットだと思います。
次回に続きます。
元塾 藤本豪


