前回の続きです。
今回は、アントレプレナーシップの能力(Entrepreneurship competence)についてお話しします。

アントレプレナーシップの能力
アントレプレナーシップの能力(Entrepreneurship competence)について、EUの「生涯学習のためのキー・コンピテンシー」では、次のとおり定められています。(欧州理事会の勧告(2018/C 189/01)の別紙の内容から一部を抜き出して紹介します。)
「アントレプレナーシップの能力とは、機会やアイディアを捉え、それらを他者にとっての価値へと変える能力を指します。創造性、批判的思考、問題解決能力、自発性(taking initiative)と粘り強さ(perseverance)、そして協調的に取り組む能力を基盤とし、文化的・社会的・経済的(financial)価値を持つプロジェクトを計画し管理する能力が求められます。」
このコンピテンシーに関連する必須の知識、技能、および態度
「アントレプレナーシップの能力には、個人、社会、職業活動においてアイディアを行動に移すための様々な状況や機会が存在すること、そしてそれらがどのように生じるかを理解することが求められます。個人は、プロセスとリソースの両方を含むプロジェクトの計画と管理へのアプローチを知り、理解すべきです。また個人は、経済の仕組み、ならびに、雇用主、組織、社会が直面している社会的・経済的機会および課題についての理解を持つべきです。また、持続可能な開発の倫理的原則と課題について認識し、自身の強みと弱みについての自己認識を持つべきです。
アントレプレナーシップの技能は、創造性を基盤としており、想像力、戦略的思考、問題解決能力、そして進化する創造的プロセスとイノベーションにおける批判的かつ建設的な考察を含みます。これには個人として、またチームで協働する能力、人的・物的資源を動員する能力、活動を継続する能力が含まれます。これにはコストと価値に関する財務的判断を下す能力も含まれます。効果的に他者とコミュニケーションをとり交渉する能力、また情報に基づいた意思決定の一環として不確実性、曖昧性、リスクに対処する能力は不可欠です。
アントレプレナーシップの態度は、主体性と能動性(agency)、積極性(pro-activity)、先見性(being forward-looking)、目標達成に向けた勇気と忍耐力によって特徴づけられます。これには、他者を動機づけそのアイディアを尊重する意欲、共感力、人々と世界への配慮、そしてプロセス全体を通じて倫理的なアプローチを取りながら責任を受け入れる姿勢が含まれます。」
所感
個人的には、「他者を動機づけそのアイディアを尊重する意欲、共感力、人々と世界への配慮、そしてプロセス全体を通じて倫理的なアプローチを取りながら責任を受け入れる姿勢」が含まれているのが良いと思いました。アントレプレナーシップは、人々の生活や地球環境、世界を良くするためのものであってほしいです。
次回に続きます。
元塾 藤本豪


