前回に続き、自然への敬意と環境意識(Respect for nature and environmental awareness)
について、ノルウェーの教育訓練庁の説明を紹介します。

自然への敬意と環境意識(Respect for nature and environmental awareness)

「自然への敬意と環境意識」について、ノルウェー教育訓練庁は、以下のとおり説明しています。

ノルウェー教育訓練庁のウェブサイト上の説明から一部を省略して紹介します。)

「学校は、生徒が自然を享受し尊重する心を育み、気候と環境への意識を高められるよう、自然への感謝(appreciation of nature)を深めることを支援しなければなりません。

人間は自然の一部であり、その十分な保護(taking good care of)に責任を負っています。生徒は就学期間を通じて、自然に関する知識を習得し、自然への敬意を育む必要があります。生徒は、自然を体験し、資源として、また有用性(utility)、喜び(joy)、健康、学びの源として捉えることが求められます。生徒は、私たちの生活様式が自然や気候、ひいては社会に与える影響について認識を深めなければなりません。学校は、生徒が環境保護への意欲を育むよう支援します。

子どもや若者は、現在と将来の課題(today’s and tomorrow’s challenges)に対処する必要があります。私たちの共通の未来は、次世代に、そして世界を守ろうとする次世代の意志と能力にかかっています。地球規模の気候変動、汚染、生物多様性(biological diversity)の喪失は、世界が直面する最大の環境的脅威の一部です。これらの課題は共に解決しなければなりません。地球上の生命を守るためには、解決策を見出し、生活様式に必要な変化をもたらすよう、知識、倫理的意識、技術革新が必要です。」

所感

自然への敬意

まず、自然への敬意(respect)という発想が、外国の中ではわりと珍しいと思いました。日本の文化からすると、自然を敬うというのは違和感がないところかと思いますが、外国についていうと、私(藤本)が見た限り、自然をリスペクトすると書いている国は珍しいです(もちろん、環境意識の醸成を教育目標の一つとしている国は数多くあります。)。なお、日本の教育基本法では、「生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと」が教育目標の一つとされており(同法第2条第4項)、通じるところがあると思われます。

人間は自然の一部

次に、「人間は自然の一部であり、その十分な保護に責任を負っています。」という部分が良いと思いました。この認識は本当に重要だと考えます。

未来は次世代にかかっている

「私たちの共通の未来は、次世代に、そして世界を守ろうとする次世代の意志と能力にかかっています。」というのも、本当にそのとおりですよね。もちろん、我々の世代も、(次世代を教育するだけでなく)自ら次世代のために行動をとっていくべきと思います。

生物多様性

生物多様性(biological diversity)の喪失を、気候変動、汚染と並ぶ「世界が直面する最大の環境的脅威」の一部として明記していることも、非常に良いと思いました。日本の環境教育においても「生物多様性」という言葉がもっと強調されると良いなと、個人的に考えています。

次回に続きます。

元塾 藤本豪