
前回まで、かなり長文のブログ記事が続いていましたが、今回からはしばらく、短時間に読める記事を書こうと思います。
今回は、英語での文書作成の指針、つまり良い文章にするための注意点の紹介です。
なぜ突然これを書こうと思ったかというと、カナダの「成功のためのスキル」(Skills for Success)モデル(https://www.canada.ca/en/services/jobs/training/initiatives/skills-success.html)について調べていく中で、Skills/Compétences CanadaというNPOによる以下のページを発見したからです。
このページは、以下のコンピテンシーに関するワークブックを無償で提供しており、なかなか面白かったので、その中に含まれている「まとめ」的な内容を紹介することにしました。
- 文書作成
- 文書読解
- 数的能力
- 問題解決
- 創造性とイノベーション
- 適応性
- 協働
英語での文書作成の指針(良い文章にするための注意点)
参考:以下のワークブック(Skills/Compétences Canadaによる"Essential Skills
Work Ready Youth Program WRITING SKILLS WORKBOOK!")の78頁
https://yourskillsforsuccess.com/wp-content/uploads/2021/07/Writing-EN.pdf
8ステップ推敲システム(Eight Step Editing system)
カナダのジム・テイラー(Jim Taylor)というライター兼編集者(カナダ編集者協会の名誉終身会員)は、8ステップ推敲システム(Eight Step Editing system)という文章推敲の方法を提唱しています。
8つのステップは以下の通りです。
1 一文を短くする(平均18語にすべき)
2 冗長な表現を削除するか、または説明する
3 否定形を減らす(二重否定ではなく肯定形で書く)
4 長い複雑な単語を使わず、シンプルな単語を使う
5 be動詞はできるだけ使わず、動作を示す動詞を使う
6 受動態は必要がない限り使わず、能動態で書く
7 文章の最初で読者の注意を引くようにする
8 文書全体の構造を組み立てる
所感
8つのステップのうち5と6は、英語の文のつくり方の根本発想がよく表れていると思いました。
英語は、「誰が」「何をした」という発想を中心とする言語ですね。
日本語は、英語と比べると、「そういう状態にある」「何をされた」という発想が、けっこう強いです。
たとえば、日本語では、「本が置いてある。」「本が置かれている。」といいますよね。
これに対し、英語では、 A book lies on the desk. です。”lies”という、動作を示す動詞を使うのが自然です。
英語を学ぶときは、この根本発想の違いを意識しておいたほうが良いと、改めて思いました。
元塾 藤本豪


