今回で、カナダのコンピテンシーについての話は、ひとまず最後です。

カナダの定める6つのコンピテンシー

これまで、カナダの定めるコンピテンシー(Pan-Canadian Global Competencies)の内容を紹介してきました。

・ 批判的思考と問題解決(Critical Thinking and Problem Solving)

・ イノベーション、創造性、アントレプレナーシップ(Innovation, Creativity, and Entrepreneurship)

・ 学び方の学び / 自己認識と自己管理(Learning to Learn / Self-Aware & Self-Directed)

・ 協働(Collaboration)

・ コミュニケーション(Communication)

・ グローバル市民意識とサステナビリティ(Global Citizenship and Sustainability)

それぞれについての説明を読んで、個人的に、最後の「グローバル市民意識とサステナビリティ」は抽象的で難解と思いましたが、それ以外のものは、とても分かりやすいと感じました。

所感

自分にとって「特に勉強になる」、「読んでトクした」と思ったのは、以下の点です。

  1. 「批判的思考と問題解決」において、現実世界での適用が非常に重視されている

2. 「協働」において、次の点が挙げられている

・ 「前向きで」「敬意ある」関係を築く

・ 互いの学びから学び、互いの学びに貢献する

・ 多様な視点を尊重し、慎重かつ建設的な方法で意見の相違や対立に対処する

・ テクノロジーの活用が含まれている

3. 「コミュニケーション」において、次の点が挙げられている

・ 「効果的」かつ「敬意をもって」コミュニケーションをとる

・ 知識を得るために効果的な質問をする

・ 相手の話を理解するために耳を傾け、共感を示す

・ ポジティブなデジタルフットプリントを残す

4. 「グローバル市民意識とサステナビリティ」において、「多様な人々から学び、多様な人々と共に学び、異文化理解を深め、個人、社会、国家に影響を与える要因を理解する。」という点が挙げられている

カナダ各州の教育方針・カリキュラム

これまでご紹介してきたコンピテンシー(Pan-Canadian Global Competencies)は、カナダの国が参照用に定めたものであり、実際に教育の現場で目標とされるコンピテンシーは、各州がそれぞれ定めることになっています。カナダでは、各州がそれぞれの教育方針及びカリキュラムをつくっています。それらについては、各州のウェブサイトに詳しい説明があり、読んでいると発見が多いです。

オンタリオ州: https://www.dcp.edu.gov.on.ca/en/

ケベック州: https://www.quebec.ca/en/education/preschool-elementary-and-secondary-schools/programs-training-evaluation/quebec-education-program/secondary

ブリティッシュコロンビア州: https://curriculum.gov.bc.ca/

アルバータ州: https://curriculum.learnalberta.ca/curriculum/en

プリンス・エドワード・アイランド州: https://www.princeedwardisland.ca/en/information/education-and-early-years/grades-10-to-12-curriculum

いずれそれらの内容もこのブログで紹介できたらと思いますが、いったんカナダの話はここで終えようと思います。

次回から、ノルウェーのコンピテンシーについてご紹介します。

元塾 藤本豪