前回の続きです。

これから、数の能力(Numeracy)が各教科とどのように結びついているかについて紹介していきます。(全文の翻訳ではなく、とくに重要と思われる部分のみ書きます。)

■ 数学

当然のことながら、数学こそが、数の能力を育成する中心的な教科です。

代数においては金融数学(financial mathematics)が、幾何においては設計(design)への応用が、それぞれ重視されており、また、21世紀の世界は情報主導型(information driven)であるとの指摘のもと、統計と確率が重視されているようです。

■ 歴史

生徒は、歴史的出来事や発展を整理し解釈する過程で数の能力を育成します。

生徒は、数値データを分析し、過去の意味を理解する方法を学びます。例えば、原因と結果、継続と変化を理解することなどです。

■ 地理

生徒は、地理の根本的な概念を調査する中で、数理的能力を育成します。例えば、場所と距離の影響、空間の分布、場所内の空間の組織化と管理などです。

地理的分析において、生徒は数理的スキルを応用し、数え上げ(counting)や測定、表やグラフの作成と解釈、統計の計算と解釈、変数間の関係を検証するための統計分析を行います。

地図の作成と解釈では、グリッド、スケール、距離、面積、投影法などの数値概念を扱います。

■ 公民と市民権(Civics and Citizenship)

生徒は、数値的知識とスキルを応用し、数値的又はグラフ形式で情報を分析、解釈、提示します。これには、投票プロセスの調査、公民と市民権に関するトピックや問題に関する統計の調査と活用、地域住民を対象とした調査の実施、結果をグラフやチャートで表すことが含まれます。

■ 技術(Technology)

生徒は、現実の多様な状況において数学的知識とスキルを解釈し活用する機会を得ます。

生徒は、計算、測定、推定するために数を使用し、統計から解釈し結論を導き出します。

生徒は、アイディアを考案する過程で測定と記録を行い、概念を開発、精緻化し、テストします。

生徒は、製品製造やプロジェクト管理においてコスト計算と工程計画を行います。

生徒は、ソフトウェア、材料、ツール、機器を使用する際、数、幾何学、スケール、比例、測定、体積の概念を扱います。

生徒は、設計と最適な解決策の創造において、3次元モデルを使用し、正確な技術図面を作成し、デジタルモデルを操作し、意思決定プロセスで計算思考(computational thinking)を活用します。

次回に続きます。

元塾 藤本豪