前回に続き、英国政府が行おうとしている教育改革の内容(全10項目)を紹介していきます。

出典:

https://assets.publishing.service.gov.uk/media/690b2a4a14b040dfe82922ea/Government_response_to_the_Curriculum_and_Assessment_Review.pdf

説明責任(accountability)と評価の改善

「キーステージ2【筆者注:7歳から11歳】でのライティングの評価を改善し、流暢なライティングにさらに重点を置くとともに、8年生では流暢な読解力と理解力を評価する新しい全国的な法定評価を導入します。すべての学校が8年生で生徒の作文と数学の進歩を評価することを期待し、そのために適切な製品を選択できるよう支援します。生徒がアカデミックな中核科目と、クリエイティブな科目を含む幅広い科目にアクセスできるよう、プログレス8のオプションについて協議します。資格試験規制局(Ofqual)と協力し、試験の厳しさを維持する一方で、生徒がGCSE試験に費やす時間を平均2.5~3時間短縮します。」

「私たちは、ライティングに関するレビューの結果に同意し、生徒が中等学校に上がるまでに自信を持って流暢に書けるようにしたいと考えています。STAは、キーステージ2における現在のライティング評価のプロセスを改善します。これにより、生徒が中等学校に上がるまでに文章を書く能力を身につけられるようサポートします。キーステージ2の英語カリキュラムの内容変更と並行して、現在の評価方法を暫定的に継続します。私たちは、明確なコミュニケーション、理解力、個人的な影響力のために文法が重要であることを認識しています。また、文法と句読点の構成と応用の評価をより反映させるよう、STAにテストの修正を依頼する予定です。」

「私たちは、アカウンタビリティ(説明責任)に関する措置が、キーステージ4【筆者注:14歳から16歳】において、幅広く、バランスの取れた、伸び伸びとした(stretching)カリキュラムを提供するよう学校に促すべきであり、若者の人生のチャンスや社会・経済のニーズをサポートする可能性の高い科目を確実にカバーする一方で、若者の興味関心の追求を可能にすべきであるというレビューに同意します。

高い水準を支えるカリキュラムの重要性を反映し、強力な学問的コアと幅の広さ、生徒の選択とのバランスを考慮したProgress 8とAttainment 8の改良版を開発し、協議します。すべての生徒がこの学問的コアを維持することは不可欠ですが、現在の構造では、経済や社会を強化する科目(芸術を含む)の進歩が妨げられていると考えているため、これらの科目の価値と16歳以前の幅広いカリキュラムの重要性を認識した変更を行う必要があります。」

所感

7歳から11歳の教育ではライティング(作文)の評価を改善するとのことです。流暢(fluent)という語がキーワードとして使われています。

14歳から16歳の教育では、「現在の構造では、経済や社会を強化する科目(芸術を含む)の進歩が妨げられている」との問題意識のもと、若者の人生のチャンスや社会・経済のニーズをサポートする可能性の高い科目を確実にカバーする一方で、若者の興味関心の追求も可能にさせるとのことです。学問に偏りすぎているのを修正する、ということですね。

次回に続きます。

元塾 藤本豪